Number編集部時代、中田英寿にこんなことを聞いたことがある。「ヒデは、イタリアペルージャに日伊辞書とか持ってきんの？」「いや、一切持ってきてないんですよ。より多くのイタリア人と話す中で、その単語の意味を推測しながら学んでますよ。その方が変な先入観が働かなくて脳のためにはいい」と。
ポイントは、3つ。自身が興味持った国や町に、徹底的に好奇心を持って飛び込んで、フットワークよく歩き回って、そこで出会った人たちと、とにかく友達になって人脈を作る…。
これからは、海外と日本と言うくくりではなくて、東京から静岡に気軽に移動する感じで、アジアの隣国に行ってみて、まずは、自身の取り組んでいる内容と、世界の接点の中で何ができるか？を考えてみよう。経済成長著しい国では、どんなビジネスでも成功の確率は、日本でやるよりも、遥かに高い。
行ってみなくては、わからないことが、たくさんある。だから現場主義、現場に100回行って体感して、経験して、共感して、感覚を研ぎ澄ます。人間の持っている力。ITを使った検索力よりも、もっと大切なのは、自身のなかに持っている直観力が全て。（悪い人間がどうか判断する時、暴漢に襲われどちらの道に逃げるか判断する時も含めて）。
とにかく行って、見て、聞いて、感じる！！
島田 昭彦（しまだ・あきひこ）（京都観光おもてなし大使/ (株)クリップ代表取締役）
京都市生まれ。1964年生まれ、着物に家紋を手描きする紋章工芸職人の家に育つ。スポーツ総合誌『Number』編集部を経て、2005年、京都、東京、海外の3拠点で、京都の魅力を世界に発信する総合企画会社 ㈱クリップ設立。ヒト、モノ、コト、文化、ビジネスコラボレーション、マッチングの仕掛け人、事業プロデューサーとして、伝統×モダン＝京友禅アロハ、友禅老舗×飲食＝サントリー緑茶伊右衛門のリアルカフェ『伊右衛門サロン』、京都×世界VIP＝デザインホテル『The Screen』、京都市×東京ガールズコレクション、京絞り×パリコレクション、京都西陣（素材）×コペンハーゲン（北欧デザイン）×上海（製造拠点）＝国際分業インテリアビジネスなどをプロデュース。著書『できる人は皆やっている一流の人脈術』アマゾン4位。京都精華大学特別講師。
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