媚びない人生
社会に革命を起こす事はとても難しく時間の掛かるものです。しかし、自分の内面の革命は今この瞬間にスタートする事ができます。
自分の内面というのは感情、思考、言葉、行動で構成され、媚びない人生を送るにはこの4つの強さが必要です。この4つがある事で自分自身が自然体になれます。この自然体を持つことこそが媚びない人生を送るために必要なことなのです。自分に誇りを持ち、自分を信じて、自分らしく生きる事が本当に豊かな人生を送るために意識しなくてはならないことです。
77年生まれの皆さんは、社会に出て、いろいろな経験して周りに評価されたりする中で、社会的に生きやすい自分をつくりあげてきました。これをペルソナと呼びます。その社会的に生きやすい自分=ペルソナによって長い時間の刷り込みが行なわれ、自分自身の可能性を限定してしまっているのではないでしょうか。確かに社会人としてのルールを守る事は必要だし、社会に反抗するのはよくないことですが、本来の自分を押し殺してまで社会性を保ち従うことは本当の意味で媚びない人生を送れているのでしょうか。
何かのコミュニティに所属し、周りに合わせていると安心感を得る事ができるかもしれない。しかしそれは同時に自分自身を失ってしまっていることでもあります。日本人はこの傾向が強い。
もう一度自分自身と向き合い、失われた本当の自分を取り戻さなければならないのです。
逆境には意味がある
一生懸命努力しているのに結果が出ないという逆境に立たされることはたくさんあります。永遠に真っ暗なトンネルが続いているような気がする時は誰にでもあるものです。しかし、このような逆境の状況は喜ぶべきであり、最終的に得る結果が大きいものになるのです。厳しい時こそ今一度踏ん張り、努力し続けることが大切なのです。これは多くの偉人が語っていることでありますが、忘れてしまいがちなことではないでしょうか。
人生の問題は全て自分にある
人は何かの選択に迫られたときいろいろ悩むものです。そのような時に大切なことは自分で選択することです。選択を他者に委ねてはいけません。そして選択に対する全責任を自分で負うという決意をもたなくてはなりません。それによって出た結果は、ネガティブな結果であろうとすべて正しいのです。
ジョン・キム(John Kim)(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任准教授)
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科特任准教授。
1973年韓国生まれ。日本に国費留学。米インディアナ大学博士課程単位取得退学。中央大学博士号取得(総合政策博士)。
2004年より、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構助教授、2009年より現職。ドイツ連邦防衛大学博士研究員、英オックスフォード大学客員上席研究員、米ハーバード大学インターネット社会研究所客員研究員等を歴任。アジア、アメリカ、ヨーロッパ等、3大陸5ヵ国を渡り歩いた経験から生まれた独自の哲学と生き方論が支持を集める。